風水術といえば、古代中国で発生した風水理論の流れを組むものが正統派になるのでしょう。ところが今の日本を見渡すと、 ピンクの財布にすると異性にモテルとか、携帯電話のストラップを変えてお小遣いアップとかいうのまで、お手軽風水として 一緒くたになっているようです。台湾や香港には現在でも街角に風水師がたくさん開業していますが、「風水先生」というと ヤブ医者の意味にもなっています。こうした事例は残念なことのようにも思える一方で、めったやたらと風水理論を弄ばないように、 一般には毒にもクスリにもならない程度の知識が流布された方が、安全なのかもしれないとも思います。 なぜなら真の地理風水を実践していくととんでもない効果が発揮されるからです。古代より勝利する皇帝は軍師として 必ず優れた風水師の後ろ盾をつけています。秘密が漏れるのを恐れるあまりに、皇帝の手伝いが終わると風水師は 門下生もろとも殺されてしまった記述も見受けられます。 本稿ではオルタナティブ地理風水と銘打っておりますが、歴史を順にまず「風水術」という名称で古代より伝統的に継承されてきた理論の要点を紹介しましょう。 「四神相応」が大原則です。 方角によって四神あるいは中央を入れて五神として、北・玄武、南・朱雀、東・青龍、西・白虎、(中央・麒麟)、とします。 玄武は黒い亀に蛇が巻きついている姿、朱雀は赤い鳳凰、青龍は青い登り龍、白虎は白い虎、麒麟は伝説の動物であらわされます。 ここから実践に関するウンチクを少しばかり。中国では都の設計に昔から利用されています。 日本でも有名な風水の都平安京・京都の都市計画では、中央に御所を置いて、北に鞍馬山、 南に開けた土地と甘南備山、東の加茂川・東山、西に大路・嵐山と、すべて理にかなっています。 参考地図
鞍馬山で木の根道を行ったところの尾根沿いにひとつ お社があります。 おそらくそこは、勅命によって平安京を作成するにあたり、 前もって鞍馬玄武として龍穴を開いた場所でしょう。 そしてその秘密を知っている風水師は口封じに殺され、尾根上に鎮められているでしょう。 龍穴を点穴して開くことが出きる人物ならば、終穴して閉じることも出来すから、 帝が恐れるに足る人物です。お社は西向きに建てられており、柵の中の石碑に悪魔大僧正とあります。周辺と地形を調べると、怨霊の京の都、「いとをかし」ことがわかります。もうひとつ、日本仏教に多大な影響を与えた比叡山は最澄(伝教大師)によって建立され、都の北東・鬼門封じとしての働きがあったと日本史の教科書に載っています。その最 澄さんは隋の皇帝後胤です。そして比叡山延暦寺は風水にかなった道教のお寺でもあります。ケーブル駅のすぐ 上で今は駐車場になっているところの片隅に、これから触れる天海僧正の出生地という碑がありました。
ご存知のように、鬼門・裏鬼門ラインは北東⇔南西のラインで、一方の天門・地門ラインは北西⇔南東ラインです。この理由には、 地球上にほぼ南北に沿って走る地磁気と、北極方向から見て左回りをしている地球の自転が関係しています。 その動きが二つの大きなエネルギーラインとして地表に反映されています。
江戸も風水都市で、現在も世界に名だたるトーキョーメトロポリタンとして有効です。 250年にも及ぶ徳川家の勝利は軍師による機を見る力が大きかったと言われています。山の手が囲むようになっている中央に江戸城(現在の皇居)を据え、そこへ富士山と秩父山脈の気のエネルギーが流れ込むようにして、町全体がどこまでも開いて発展していくように仕向けられた見事な都市計画です。 先日小生は改めて東京風水見物をしました。天門・地門・人門を調べてみました。 浅草発で隅田川くだりをする遊覧船は東京湾に流れ込む接点にあたる浜離宮で停泊します。驚きました。江戸城の南東(辰巳)にあたるこの「お宮」は、精密な江戸全体の都市計画から計算して作成された巨大な風水「装置」でしょう。富と権勢を呼び込むために埋め立てまでして土地造成されたと見ます。また浜離宮(浜御殿)から北西方向へずっと進んでいくと埼玉県川越に喜多院というところがあり、天海僧正とその門下生の住まいと伝えられています。喜多院から東南に向かっていくライン上に江戸城・浜離宮、そして浜離宮から北西へ行くラインへ江戸城・喜多院と、別々に 開かれた龍穴から双方向にエネルギーが流れていきます。家康公のお墓(陰宅)である東照宮も立派なものです。こうした風水実践にはまったく舌を巻くばかりです。
さて、理論がわかったなら是非応用してみたい、現代に生きる我々もぜひ風水にかなったお家に住みたいものです。 しかし、一体何人の現代人が、中央・麒麟、北・玄武、南・朱雀、東・青龍、西・白虎、と決っている土地に自宅を建設できるのでしょうか。よほどの大金持ちでもかなり難しいでしょう。ましてや、アパートか借家住まいの我々庶民です。玄関の位置さえ勝手には変えられません。それでも健全なマイルームに住みたいのは誰だって願うことです。上記に少し紹介した具合で、多少クレージーな方法ですが名所旧跡や神社などをかたっぱしから研究し、野山をほっつき歩き「風水」を調べ始めて30年ほどになりました。本場である香港や台湾にも行きました。本場の「風水先生」に習ったガラクタで失敗を繰り返しました。それでも継続していくことでやっとプロセスがわかってきました。今では日本国内はもとより、外国の山の中でも龍穴を探しあてることができるようにまでなりました。 そうして得てきた情報を、再編集して小生は自分の住まい(アパート)でも試しています。今では自信が有ります。こうしてURLに発表する前にも友人宅でも施工し、必ず改善するようになりました。そんなわけで口コミでじわじわ広がっています。ヒナガタを利用すれば、膨大な風水理論を現場に合わせてコンパクトに編集できます。
誰でも自分自身で工夫できる民主的な方法として、自分の住まいを改善し健やかに過ごせるようになります。 貴族や皇帝だけが救ったり救われたりする時代は終焉しました。 市井の民であっても、カミサマは自ら救う人を救うのです。 みなさんもいかがですか。 |